研究課題
基盤研究(B)
本研究では、高いスピン多重度の有機マルチラジカルを合成・単離し、基礎的な光学的および電気化学的な物性や、磁気的性質を明らかにする。高スピン状態と低スピン状態のエネルギー差を決定する要因を明らかにして、分子設計の指針を示すことにより、高スピン縮合多環炭化水素の研究として世界をリードするだけでなく、不対電子の強磁性的相互作用が大きく、室温でもスピンの向きが揃う高スピン有機マルチラジカルを創出し、スピン多重度の可逆的な変化を実現することにより、機能性有機磁性材料としての応用の可能性を示す。