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MHAT/RPC化学の新展開

研究課題

研究課題/領域番号 23K26661
補助金の研究課題番号 23H01968 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分33020:有機合成化学関連
研究機関武蔵野大学

研究代表者

重久 浩樹  武蔵野大学, 薬学部, 講師 (60612471)

研究分担者 美多 剛  北海道大学, 化学反応創成研究拠点, 教授 (00548183)
藤原 隆司  埼玉大学, 研究機構, 准教授 (70280914)
研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2027年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2026年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2025年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2024年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
キーワード有機化学 / 有機合成化学 / 複素環化学 / 有機金属化学 / 創薬化学
研究開始時の研究の概要

申請者はコバルトシッフ塩基触媒/シリルヒドリドから生成するコバルトヒドリド種からの金属ヒドリド水素原子移動を鍵とする不活性アルケンの官能基化反応の開発に取り組んでいる.申請者は本反応系にN-フルオロピリジニウム塩を酸化剤として加えることによって、通常の炭素ラジカル中間体を経由する反応機構とは一線を画し、カチオン中間体経由機構へ変化させることに世界で初めて成功した.このMHAT/RPC反応は反応性と官能基選択性に優れているため、最近は天然物合成を始め、諸分野へ影響の幅が広がっている.本研究によってMHAT/RPC反応の適用範囲を拡大させ、創薬を始めとする関連分野の発展をさらに加速させる.

研究実績の概要

我々はコバルトシッフ塩基触媒/シリルヒドリドから生成するコバルトヒドリド種からの金属ヒドリド水素原子移動を鍵とする不活性アルケンの官能基化反応の開発に取り組んでいる.特に、我々は本反応系にN-フルオロピリジニウム塩を酸化剤として加えることによって、通常の炭素ラジカル中間体を経由する反応機構とは一線を画し、カチオン中間体経由機構へ変化させることに世界で初めて成功している.このMHAT/RPC反応は反応性と官能基選択性に優れているため、最近は天然物合成を始め、諸分野へ影響の幅が広がっている.
最近はその方法によってオキセタンの新規合成法を開発し報告した.すなわち、4-メチルテトラヒドロピラン中、ホモアリルアルコールをコバルト触媒、N-フルオロピリジニウム塩(酸化剤)、1,1,3,3-テトラメチルジシロキサンで処理すると、オキセタンが得られるというものである.今回、我々はその反応条件のうち、溶媒をアセトンへ変更すると主生成物が1,3-ジオキサンになることを見出した.環状アセタールの一種である1,3-ジオキサンは多くの天然物に見られる構造単位である. MHAT/RPCメカニズムにおいてアセトン溶媒が環状構造に取り込まれる例は過去に報告が無いことからこの環状アセタール合成法に興味を持ち研究を行った.さらにこの反応機構研究の一環として量子化学計算を研究分担者と協力して行った.さらに2年目以降の研究の基礎として新規環化反応(ラセミ体)に関する研究を行い論文報告している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要に記載した通り、実験と理論計算を駆使して新たな知見を得ることができた。特に実験結果としては新たな環化反応において広い一般性が見られている。理論計算は現在進行中だが北海道大学ICReDDのAFIR法によって興味深い反応経路探索が可能となっている。

今後の研究の推進方策

現在行っている理論計算が終わった後は計画通り、反応の不斉化に注力する。ただし、各キラル錯体は調製(実験)に手間がかかるために理論計算を駆使する。今後も分担者と協力して計画通りに研究をすすめる予定である。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Synthesis of five-, six-, and seven-membered cyclic isoureas via MHAT/RPC promoted cycloisomerization2024

    • 著者名/発表者名
      Mimata Nao、Shigehisa Hiroki
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters

      巻: 135 ページ: 154890-154890

    • DOI

      10.1016/j.tetlet.2023.154890

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Investigating cyclization selectivity by ligand tuning based on MHAT/RPC mechanism2024

    • 著者名/発表者名
      Sugimura Takuma、Shigehisa Hiroki
    • 雑誌名

      Tetrahedron Letters

      巻: 135 ページ: 154902-154902

    • DOI

      10.1016/j.tetlet.2023.154902

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] アルキニルチオエステルのハロ環化反応/酸化的芳香化反応によるチオフェン合成2024

    • 著者名/発表者名
      栗原実愛理、井手愛梨、重久浩樹
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] MHAT/RPC機構による環状アセタール合成2024

    • 著者名/発表者名
      杉村拓磨、Szarlan Bartlomiej、重久浩樹
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] アルケニルチオエステルのブロモ環化反応2023

    • 著者名/発表者名
      重久浩樹、三枝鈴南子、藤原隆司
    • 学会等名
      第52回複素環化学討論会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] MHAT/RPC promoted [n + 2] annulation: Access to cyclic acetal2023

    • 著者名/発表者名
      Takuma Sugimura, Hiroki Shigehisa
    • 学会等名
      IKCOC-15
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

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