研究課題
基盤研究(B)
太陽光と水からエネルギー資源を創り出す人工光合成は、環境・エネルギー問題を解決する有望な反応として注目を集めています。人工光合成の実用化には高い太陽光エネルギー変換効率が必要ですが、エネルギーの低い赤色光を有効に利用できる材料は数少なく、その変換効率も低いのが現状です。このような課題に対して、本研究では新たに、1:色素と光触媒の吸収特性を組み合わせることで、太陽光利用効率を高め、2:色素と光触媒の界面に一方向的に電子を移動させる階層構造を作り、3:色素層の表面修飾を利用して光電極化に適したナノデバイス化を行うことで、水分解光触媒系の実用化に資する分子素子構築技術の開発を目指します。