研究課題
基盤研究(B)
本研究では、有機キラル配位子と触媒活性点、及び担体表面の三者が協奏的に相互作用して不斉選択性を発現する固体表面独自の不斉反応場、「固体表面不斉反応場」を有するキラル固体触媒を創製する。複合酸化物の還元で表面に選択的に生成する微小金属ナノクラスターを触媒活性点とし、担体表面とも配位・相互作用可能な「多点相互作用型不斉配位子」を有機キラル配位子として新規開発し用いることで、固体表面での有機配位子の立体効果を有効化し不斉選択性を制御する反応場を固体表面上に構築すると共に、その不斉選択性発現メカニズム解明も通して、新しい不均一系固体触媒の不斉反応場の設計概念創出に大きく貢献する。