研究課題
基盤研究(B)
銅中心における分子状酸素の活性化は、生体内反応や各種触媒反応の酸化プロセスに含まれる重要なステップである。しかし、単核銅-活性酸素錯体の化学は、鉄やコバルトの場合に比べると遅れている。そこで本研究では、単核銅中心における分子状酸素の活性化に焦点を当て、銅(II)-スーペルオキシド錯体、銅(II)-ヒドロペルオキシド種、および、単核銅-オキシル錯体の構造と物理化学的特性の評価、および反応性の制御と脂肪族および芳香族化合物の酸化反応機構について検討を行う。得られた成果を基に、これまで全く未解明であった単核銅オキシラジカル錯体の化学を開拓する。