研究課題
基盤研究(B)
従来の太陽電池は、可視光を吸収し光電変換するため、黒、青に着色している。しかしながら、目に見えない赤外光のみを光電変換できれば、「無色」太陽電池が可能になる。この「無色」太陽電池の実現は、従来の概念を覆し、景色などの可視光をそのままの色で透過させつつ、発電することである。申請者は、既に独自に開発した赤外光のみを吸収する可視光透過型有機色素と無色透明有機レドックス対によって、世界初の無色透明DSSCを開発・発表し、注目された。本研究では、この赤外光のみを利用する無色太陽電池の光電変換効率を大きく飛躍させるには、何が必要かを明らかにし、独自に開発した「無色透明」DSSCの高性能化に挑戦する。