研究課題
基盤研究(B)
現在、高分子材料開発には固体材料分野を中心に循環型材料への転換の重要性が一層高まっている。これらに対する有効策の1つが生分解性ポリマーの活用であるが、材料寿命と分解特性の両立に課題が残る。本研究では、水溶性高分子材料にも炭素循環戦略が必要となることを見据え、水環境中で所定期間使用可能でありながら最終的に分解するバイオベース・リサイクラブル材料の開発に取り組む。このため、加水分解可能(「水で解ける」)な「水に溶ける」脂肪族縮合系ポリマーに焦点を当て、側鎖構造によって水和状態や水溶性を変化させるとともに、主鎖の加水分解性を制御する機構を確立する。