研究課題
基盤研究(B)
電位依存性ナトリウムチャネル(NaV)は、生命活動の電位を司る膜タンパク質である。10種のサブタイプ(NaV1.1 ~ NaV1.9, NaVX)が報告されており、各サブタイプは、筋肉伸縮や痛覚に特異的に関連し、これらと関連する疾患に密接に関係していることから、それらへの選択的なリガンドの創製が求められている。テトロドトキシン抵抗型NaVの一つであるNaV1.5は、心筋に高発現しているサブタイプで、その選択的阻害剤は、心疾患の発症機構解明のケミカルプローブとなる。本研究では申請者らが全合成研究を行ってきた強力なNaV阻害活性を有する貝毒サキシトキシンおよび関連天然物をリードに、NaV1.5に対する選択的阻害剤の創製を計画する。