研究課題
基盤研究(B)
神経ペプチド「オレキシン」のもたらす神経活動の体系的な機能解明は、発達した脳を有する生物に特有の「睡眠覚醒」や「情動」を理解し、制御するために重要な研究課題である。しかしながら、高度に発達した哺乳類の脳神経系でオレキシン受容体とこれら脳機能の関係を生きた状態で特異的に可視化し、操作する技術はない。本研究では、覚醒と情動を統合的に制御している「オレキシン1受容体 (OX1R)」に注目し、本受容体を標的とする選択的な作動薬と拮抗薬を創成し、OX1Rの機能調査を行う。