研究課題
基盤研究(B)
生細胞には細胞質内マグネシウム濃度を検知し、それを一定の範囲に維持するメカニズムが存在すると考えられる。このメカニズムの主要な構成要素と考えられるのが液胞である。液胞は、元素が過剰にある環境時に蓄えた元素を、欠乏時には細胞質に再供給すると考えられ、これを担う分子こそが、細胞質内マグネシウム濃度維持の鍵となる要素であると予想される。そこで本研究では、液胞から細胞質へのマグネシウムの再取り込みを担うマグネシウム輸送体がマグネシウム濃度を検知してマグネシウムを選択的に輸送する仕組みの理解を目指し、植物や微生物の変異体を作出して生理学的、蛋白質化学的な解析を行う。