研究課題
基盤研究(B)
細菌が放出するMVはその生産菌と受け手との間に”相性”があることが分かっている。MVの機能性の理解には、この相性を解明し、どのような細胞にどれほどMVが届くのかを理解する必要がある。申請者らは、これまでに、MVを介して細胞間シグナル伝達が行われる現象を見出した。興味深いことに、ある種の細菌が産生するMVは他の属の細菌には付着性が低く、同属の細菌に特異的に輸送され、シグナルを受け渡すことを明らかにした。しかしながら、そのメカニズムは未解明のままである。そこで、本研究では、「MVがどのようにして細胞特異的に伝達されるのか」を明らかにすることを目的とし、MVの機能性の理解に繋げることにした。