研究課題
基盤研究(B)
立体培養系での表皮形成の再現を調べる過程で見出した、低酸素誘導因子(HIF)が表皮形成を制御する仕組みを解明したい。そのため、より有効な表皮形成効率や新たな転写制御機構を提唱し、同定をめざしている。候補因子から当該因子の作用機構、またHIF遺伝子変異導入細胞株の確立を行って解析する。また、空気暴露が無くとも表皮形成の行われる子宮に着目し、羊水中に表皮形成を促進する因子が含まれていることを想定し、その存在を示し精製を進めている。ヤギ・マウス・トリなどの羊水からの有効な分化促進因子を同定してその性状を明らかにして、表皮も含めた上皮形成機構解明に貢献する知見を得る。