研究課題
基盤研究(B)
ストリゴラクトン(SL)は、根寄生植物の種子発芽誘導物質として発見されたカロテノイド由来の化合物群である。また、SLは根圏で植物と菌根菌の共生を促進し、植物体内では枝分かれなどを制御する植物ホルモンとして多面的に機能している。SLの化学構造は多様であり、A環からD環までの四環を有する典型的SLが様々な植物から同定されてきた。一方、最近、D環のみが保存された非典型的SLの報告例も相次いでいる。しかし、「なぜ1つの植物種の中でさえも、典型的SLと非典型的SLが生合成されるのか?両者の生理機能には相違点があるのか?」という謎が未解明である。本研究では、主にイネを材料にして、この疑問点を追究する。