研究課題
基盤研究(B)
Saccharomyces cerevisiaeやPichia pastorisを含む酵母は、培養や遺伝子操作が迅速かつ安価な単細胞真核生物である。そこで、抗体を含むヒト由来分泌タンパク質、すなわちバイオ医薬品を酵母を用いて産生する試みが進んでいる。IgG抗体は重鎖ペプチドと軽鎖ペプチドから成るタンパク質ヘテロ複合体であり、本研究では酵母細胞内での形成効率を高め、分泌収量を向上することを目指す。そのための手段として、「重鎖ペプチドmRNAと軽鎖ペプチドmRNAを近接させる」、また、「複合体形成の場である小胞体を伸展させる」などのアプローチを試みる。