研究課題
基盤研究(B)
プロアントシアニジン(PA)はカキ果実の強い渋味をもたらす。カキにおけるPA蓄積の多様性は長年興味がもたれてきたが、カキは高次倍数体であることから遺伝学的解析は進んでいない。本研究では 「優良な完全甘ガキ品種育成の最適経路は何か」を中心命題に据える。3つのPA蓄積変異を対象とし、大量シーケンス解析技術と多様な分離後代・遺伝資源を用い、栽培ガキに見られるPA蓄積制御の多様性の基盤となるメカニズムの同定と解明を目指す。得られるデータは、順次育種の現場で活用可能な分子マーカー化し、育種への適用も促す。PA蓄積はカキの最重要形質の一つであることから、本研究はカキの育種に広く貢献すると期待される。