研究課題
基盤研究(B)
タンパク質の種類によっては、組換えバキュロウィルスのホストとして既存のカイコ系統を利用しても非常に高効率な生産・回収が可能である。その一方で、カイコ体液から回収する過程で発現量の8割以上が失われてしまうようなタンパク質もある。そこで本研究では、夾雑タンパク質の問題により既存の系統では効率的に生産できないタンパク質の生産を可能にするために、カイコの主要な体液タンパク質である30Kタンパク質群とSP2,SP3に着目して、カイコを遺伝的に改変することを目的とする。ゲノム編集により不要なタンパク質を欠失した系統や、人為的に除去可能な系統を作出し、有用タンパク質の効率的な回収を実現する。