研究課題/領域番号 |
23K26947
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補助金の研究課題番号 |
23H02254 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
後藤 栄治 九州大学, 農学研究院, 教授 (90614256)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,850千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 4,350千円)
2025年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2024年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2023年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 柵状組織細胞 / 光応答 / 葉緑体光定位運動 / 微弱光環境 |
研究開始時の研究の概要 |
森林の生物多様性の維持とその機能を最大化させる保全対策を確立するうえで、下層植生の生存戦略を理解することは非常に重要である。申請者らは、林床に生育する250種以上の植物について、柵状組織細胞の形状および葉緑体の細胞内配置を調べ、細胞形状が光環境に適応していることを発見した。すなわち、直射日光の届かない林床(微弱光環境)に生育する植物種の多くは、光を効率よく吸収できる逆円錐形の細胞形状を示すことを明らかにした。そこで本研究では、現在不明である柵状組織細胞の逆円錐化を司る因子を同定し、さらに、柵状組織細胞の逆円錐化という形質が植物の進化過程においてどのように選択されてきたのかを解明する。
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研究実績の概要 |
森林の生物多様性の維持とその機能を最大化させる保全対策を確立するうえで、下層植生の生存戦略を理解することは非常に重要である。申請者らは、林床に生育する250種以上の植物について、柵状組織細胞の形状および葉緑体の細胞内配置を調べ、細胞形状が光環境に適応していることを発見した。すなわち、直射日光の届かない林床(微弱光環境)に生育する植物種の多くは、光を効率よく吸収できる逆円錐形の細胞形状を示すことを明らかにした。そこで本研究では、現在不明である柵状組織細胞の逆円錐化を司る因子を同定し、さらに、柵状組織細胞の逆円錐化という形質が植物の進化過程においてどのように選択されてきたのかを解明する。 これまでに、細胞形状変化を司る上流の因子を同定することに成功した。また、遺伝子発現制御を介して細胞形状が制御されることが示唆されたため、今後は下流因子の探索を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに、細胞形状変化を司る上流の因子を同定することに成功した。また、遺伝子発現制御を介して細胞の形状が制御されることを示唆するデータを得たため。
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今後の研究の推進方策 |
同定した上流因子の欠損株と野生株をもちいて、柵状組織細胞にて特異的に発現レベルが異なる遺伝子を単離する。その後、単離した遺伝子の欠損株を作出し、変異株の柵状組織細胞の形状を調べ、細胞形状変化に関与する因子を同定する。
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