研究課題
基盤研究(B)
樹皮はバイオマス総合利用の観点から重要な木質資源であり、原木の約1割を占め、国内生産量はスギ樹皮のみで年間約50万トンに及ぶ。しかし、木部と比べ、樹皮を構成する化学成分には不明な点が著しく多い。本研究では、樹皮を特徴づける高分子成分の化学的特徴を化学分解法とNMR解析法により詳細に調べる。これによって、樹皮バイオマスの有効利用に資する情報、および、樹皮組織の成熟機構の理解に有用となる情報を、化学構造的特徴として引き出すことを目的とする。