研究課題
基盤研究(B)
本研究の目的は、種苗放流によるマダコの資源回復に必要となる基盤的知見を整備することである。そのために、天然の稚ダコの分布調査と胃内容物調査を実施し、稚ダコ期の生息場所と食性を明らかにする。また、人工種苗の成長に伴う種苗性(捕食能力と被食回避能力)の発達過程を解明する。さらに、捕食や被食危機の経験・学習によって人工種苗の種苗性を向上させる飼育方法について、天然種苗と比較しながら評価・開発する。本研究により、いつ、どこに、どのような種苗を放流すれば放流効果が得られるのか、また、稚ダコのために保全すべき生息環境が判明し、有効な資源回復方策の実施が可能になる。