研究課題/領域番号 |
23K27024
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補助金の研究課題番号 |
23H02331 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分41030:地域環境工学および農村計画学関連
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研究機関 | 明治大学 |
研究代表者 |
登尾 浩助 明治大学, 農学部, 専任教授 (60311544)
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研究分担者 |
谷保 佐知 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 研究グループ長 (00443200)
西脇 淳子 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 准教授 (00549892)
丸尾 裕一 国立水俣病総合研究センター, その他部局等, 研究員・ポスドク (00975534)
山下 信義 国立研究開発法人産業技術総合研究所, エネルギー・環境領域, 上級主任研究員 (40358255)
近藤 文義 海上保安大学校(海上保安国際研究センター), 海上保安国際研究センター, 准教授 (40467725)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,980千円 (直接経費: 14,600千円、間接経費: 4,380千円)
2025年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2024年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2023年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 水田 / 畑地 / 大気循環 / 汚染 / 水循環 / PFAS / フラックス密度 / 大気 / 農地 / 緩和渦集積(REA)法 / 緩和渦集積法 / 土壌汚染 / ガス態移動 / 粒子吸着態移動 / 水質汚染 |
研究開始時の研究の概要 |
発がん性や免疫力低下など健康への悪影響の可能性が指摘されている有機フッ素化 合物(PFAS)は、産業・民生用として広く使われる有機フッ素化合物群の総称で、既にPFAS汚染は全地球規模に広がっており、ヒトや野生生物体内からも検出されていることが報告されている。我々は、水田表面に散布 したPFASは有機物の多い表層土(0-35 cm)に吸着されやすく、イネ根から吸収されると茎上部により多く蓄積されることを発見した。しかし、PFASがどのような経路で農地に輸送されるのかの全容は未だに不明である。本申請研究では、農地(水田と畑地)へのPFAS輸送経路と農地での動態を明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
PFASフラックス密度を測定するための緩和渦集積(REA)法の開発を進め、2基を製作した。製作した2基の試運転をし、良好に作動することを確認した。その際に、上向き風速と下向き風速によって補修された空気はそれぞれ約25%ずつであったので、REA法によるフラックス密度測定の仮定を満たしていることが分かった。捕集された空気は全測定期間の約50%であったことから、残りの50%は風速0.5m/s未満のデッドバンド(渦による輸送が行われないと仮定する風速)あったことが分かった。したがって、REA法によるPFAS捕集の質量収支を明らかにする必要があると考え、REA法と同一捕集時間でどの程度のPFAS捕集がなされるのかを明らかにして、REA法と比較することが今後の課題として明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
PFASフラックス密度を測定するための緩和渦集積(REA)法の開発を進め、2基を製作した。製作した2基の試運転をし、良好に作動することを確認した。
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今後の研究の推進方策 |
明治大学黒川農場の畑圃場においてREA法によるPFASフラックス密度測定器の性能評価をする。そのために、常時大気を一定速度で吸引してPFAS捕集をする装置をREA法測定器と隣接して設置し、REA法によるPFASの質量収支を明らかにする。その後、府中市の東京農工大学附属農場水田においてPFASフラックス密度測定器と常時吸引PFAS捕集装置を設置し、水田におけるREA法によるPFAS質量収支を明らかにする。今年度は、REA装置の性能評価を行う。
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