研究課題
基盤研究(B)
消化管の物質輸送(蠕動運動)は、消化管内容物を感知して口側の興奮性運動神経と肛門側の抑制性運動神経が同時に活性化することで内容物を運搬する「内在神経回路」説で説明され、100年以上この説は変わっていない(Starlingの腸の法則)。しかし、近年消化管間質細胞による蠕動運動への関与の可能性が提唱されてきた。それはチロシンキナーゼであるc-kit陽性のカハール介在細胞(ICC)とPDGFRα陽性間葉系前駆細胞(Pα細胞)、そして消化管筋層間常在型マクロファージである。本研究ではこれら間質構成細胞の欠失マウスを作製し、による、間質細胞群による蠕動運動制御とのその機能破綻の仕組みについて明らかにする。