研究課題/領域番号 |
23K27084
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補助金の研究課題番号 |
23H02391 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
小沢 学 東京大学, 医科学研究所, 准教授 (80608787)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,720千円 (直接経費: 14,400千円、間接経費: 4,320千円)
2025年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2024年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2023年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | セルトリ細胞 / 精子形成 / 減数分裂 / 精巣 / 精子 |
研究開始時の研究の概要 |
精子形成の制御には精細胞と隣接するセルトリ細胞からのサポートが不可欠であるが、その機能的役割は未だ不明な点が多い。申請者はこれまでに、RNA結合タンパク質であるPTBP1をセルトリ細胞特異的に欠損させると、精細胞が減数分裂を完了することが出来ず、雄性不妊になることを見出している。このことは、PTBP1により制御される分子基盤が、セルトリ細胞の持つ精子形成のサポート能力に不可欠であることを示している。そこで、本申請ではセルトリ細胞におけるPTBP1の遺伝子機能に着目し、セルトリ細胞が如何にして精細胞の減数分裂を制御するのか?という未知のメカニズムについて、その分子基盤を明らかにすることを目指す。
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研究実績の概要 |
持続的な精子形成は、精原細胞の自己複製と減数分裂移行という異なるプロセスがバランスよく維持されることによって成り立つ。この過程にはセルトリ細胞からのサポートが不可欠であるが、その機能的役割の詳細はこれまでのところ不明な点が多い。申請者らは、これまでの研究において、選択的スプライシング制御因子であるPTBP1がセルトリ細胞で高発現することに着目し、セルトリ細胞特異的なPTBP1欠損マウスを作製してその表現型解析を行った。その結果、精細胞の分化異常が起こり、雄性不妊になることを見出した。そこで、先ずPTBP1欠損マウスの精巣を用いて組織学的な解析を行い、精子形成以上の詳細を確認した。その結果、PTBP1欠損マウスでは精細胞の減数分裂が完了せず、多数が多核巨大細胞として精細管に留まることを明らかにした。また、セルトリ細胞ではタイトジャンクションを介した細胞同士の接着性が低下することを確認した。更に、セルトリ細胞を単離し次世代シーケンサーによるトランスクリプトーム解析を行った結果、セルトリ細胞における発現遺伝子のスプライシングアイソフォームの大きな変動が確認された。2024年度はスプライシングアイソフォームの差に着目しつつ、セルトリ細胞の持つ精子形成支持能の分子基盤について更なる解析を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
遺伝子改変マウスのコロニーは適切に維持され順次解析を進めている。研究の進捗は当初計画の想定通りである。
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今後の研究の推進方策 |
前年度までのスクリーニングで絞り込んだPTBP1標的候補遺伝子について、減数分裂の進行における機能的役割を実証的に検証する。
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