研究課題
基盤研究(B)
真核生物の細胞には、細胞質の翻訳系に加えて、ミトコンドリア内専用の翻訳システムが備わっている。このシステムは13種のmRNAを翻訳するのみであるが、それぞれ酸化的リン酸化複合体の必須因子をコードしているため、生物にとって極めて重要な翻訳系であるが、ミトコンドリア翻訳ダイナミクスの理解は依然大きな課題として残されている。これはミトコンドリア翻訳を網羅的かつ定量的に解析する技術、またそれを多検体に展開する拡張性をもった技術が存在しなかったことによる。そこで本研究では次世代シーケンサー解析を利用した、ミトコンドリア特異的リボソームプロファイリング法を開発することにより、この問題を解決する。