研究課題
基盤研究(B)
生細胞中には400g/Lの溶質が存在し、非常に込み合った状態にある。一方通常我々が実験を行う試験管内はスカスカである。注目する生体高分子の挙動が、両環境下では異なる事が予想される。生細胞中の生体高分子のNMRシグナルを直接観測するインセルNMR法は、この事を研究するのに適した手法である。申請者等が発展させた核酸分子に関するインセルNMR法の技術を用いて、核酸の塩基対の開閉のダイナミクスが、生細胞中と試験管内とでは異なる事を証明する。また、この違いが生じるメカニズムの解明も目指す。