研究課題
基盤研究(B)
私達は,B型肝炎ウイルスの内殻カプシドを形成するHBcタンパク質に物理的に結合するタンパク質として同定したCPSF6が,核内で液液相分離により液滴構造を形成することを見いだしている.また,HBcはCPSF6液滴内にリクルートされて濃縮されることにより効率的にカプシド構造を形成することを見いだしている.以上の観測は,B型肝炎ウイルスの複製過程に核内タンパク質の液滴形成が係わる可能性を示す初めての知見である.本研究では,核内タンパク質の液液相分離による液滴形成が,どのようにB型肝炎ウイルスの複製制御に係わるかを明らかにする.