研究課題
基盤研究(B)
本研究ではNMR法を主軸に(1)天然変性領域であるヒストンテイルのアセチル化、ユビキチン化、メチル化、リン酸化によるテイル間の動的相互作用の変化、(2)ヒストンシャペロンやヘテロクロマチンタンパク質とヌクレオソームの相互作用、(3)RNAポリメラーゼと基本転写因子の揺らいでいる領域の相互作用、を調べることで、クロマチンの複合体中で揺らいでいる領域がクロマチンの構造形成にどのような機能を果たしているのかを解明する。これにより、クロマチンにおける遺伝子発現の制御機構を原子レベルでの動的な構造変化で理解できることになる。