研究課題
基盤研究(B)
ホスホイノシタイドは、前駆体のホスファチジルイノシトール(PtdIns)から生体膜のサイトゾル側で生成され、細胞内シグナル伝達、メンブレントラフィック、細胞運動、細胞増殖などの多岐にわたる細胞機能に重要な役割を果たす。しかし、前駆体のPtdInsがどのように細胞質側へflipされるかはわかっていなかったが、申請者はPtdIns-flip活性を持つP4-ATPaseを同定に成功した。この発見をきっかけにPtdInsのflip活性が、ホスホイノシタイドの生成・代謝にどのように関わっているかを包括的に理解し、ホスホイノシタイドの多岐にわたる細胞機能に具体的にどのように関与しているかを究明していく。