研究課題
基盤研究(B)
コヒーシン複合体はゲノム立体構造形成および転写制御に重要な役割を担っており、その機能欠失は先天性奇形症候群であるコルネリア・デ・ランゲ症候群 (CdLS)の要因となることが知られているが、詳細な発症機序は未だ不明である。本申請では疾患モデル幹細胞を用いた細胞分化系とシングルセル解析を組み合わせた「細胞分化系譜解析」によって、CdLSの表現型が最も強く現れる分化ステージ及び関連する因子群を同定することを目指す。この目的を達成するため、細胞分化軌道を疾患モデル幹細胞と健常細胞の間で定量的に比較し、疾患細胞における細胞運命制御の破綻点を直接的に同定可能な情報解析技術を確立する。