研究課題
基盤研究(B)
多細胞体制の獲得は、極性をもつ細胞が単層上皮を形成することからはじまる。私たちは細胞極性の形成にエンドソーム・リソソームの内腔酸性化が必要であることを見いだした。本研究ではオルガネラ酸性化がどのように細胞極性の確立を担うのか、を遺伝学的・薬理学的な操作を駆使することで明らかにする。本研究は、V-ATPase欠失マウス胚での細胞極性の欠失、という私たちの発見が理論的基盤にある。れまで、エンドソーム・リソソーム機能に関して分子から個体レベルで第一線の研究を進め、変異マウスや抗体を開発してきた。すなわち、理論面においても実施面においても、本研究は独自のものであり、他の追随を許さないものである。