研究課題
基盤研究(B)
シアノバクテリアは体内時計の優れた実験系であり、特に生化学振動子の試験管内再構成系は突出して新たな地平を切り拓いてきた。しかし、試験管内再構成系とin vivoの細胞内の生理学的機能との対応関係の間には、まだ多くの未解明のギャップがある。全ゲノムに及ぶ概日発現ネットワークと生化学振動子との関わりや、日周環境下での増殖に関わる時刻依存的な増殖制御などはその代表的なものである。本研究計画は、これらを総合的に解析することで、生化学振動子による環境適応制御の実相をより強力に解明することを意図している。