研究課題
基盤研究(B)
最近、研究代表者らは、Tissue flowと呼ばれるショウジョウバエ背板上皮の移動が、外部感覚器の構築に関与することを示唆する結果を得た。本研究では、ライブイメージングやTissue flowの操作、数理モデルを駆使することで、上皮組織の動きを介したショウジョウバエ外部感覚器の構築原理を解明する。体や器官の外観とは異なり、感覚器などに代表される、限られた数の細胞が適切に配置されることで作られる立体構造の構築原理は、細胞シートの変形などの既存の概念では説明できない。本研究を通して、上皮組織動態の新たな生物学的意義を見出し、形態形成に関する新たな原理を提唱できるものと考えている。