研究課題
基盤研究(B)
近年、哺乳類特有の受精卵形成制御機構の存在が明らかになりつつあるが詳細はまだ不明な点が多い。たとえば、脊椎動物の中で哺乳類のみ精子と卵細胞の融合から前核をもつ受精卵が形成されるまで数時間もかかる。そして、不妊治療の場で観察されるヒトや、哺乳類の実験動物、畜産動物の受精卵について報告されている異常の中には、受精卵形成まで数時間かかるがゆえに発生リスクが高まると考えられるものがある。本研究はこれらの異常の発生機構を明らかにする。さらに、哺乳類卵がもつ、異常の発生リスクを回避する哺乳類卵に特有の機構の詳細を明らかにする。