研究課題
基盤研究(B)
肥満は人類共通の問題であり、成体における脂肪組織(成体型脂肪組織)の機能や病態について、中性脂肪の貯蔵や多臓器連関の観点から多数の研究が行われている。しかし、健康な個体において成体型脂肪組織の発生過程そのものを研究の出発点とするアプローチは、未だに不十分である。研究代表者は、ショウジョウバエの成虫型脂肪組織の前駆細胞の動態を可視化できるツールを開発した。本研究計画では、成体型脂肪組織の形成に至る遺伝子プログラムを解明する。その成果をもとに、前駆細胞での遺伝子型の違いが、脂肪組織の形態と機能にどれだけの多様性をもたらすかを検証する。