研究課題
基盤研究(B)
陸上植物は、表皮に存在する気孔を介して大気CO2を取り入れて光合成をおこなう。気孔はCO2濃度を感知して開閉し、これは植物のCO2吸収と水利用効率に極めて重要である。本課題では、最近報告された、植物の気孔ではたらくCO2/HCO3-センサーの実体であるHT1-MPK4/12タンパク質 複合体に着目し、この複合体のどのような特性が気孔におけるCO2感知を可能にしているのか、またHT1-MPK4/12複合体によるCO2感知がどのように気孔開閉につながる細胞内情報伝達に変換されるのかを、多角的なタンパク質構造解析手法を駆使して明らかにする。