• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ホルモンを介したトンボの体色形成メカニズムの分子基盤

研究課題

研究課題/領域番号 23K27204
補助金の研究課題番号 23H02512 (2023)
研究種目

基盤研究(B)

配分区分基金 (2024)
補助金 (2023)
応募区分一般
審査区分 小区分44040:形態および構造関連
研究機関国立研究開発法人産業技術総合研究所

研究代表者

二橋 亮  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 上級主任研究員 (50549889)

研究期間 (年度) 2023-04-01 – 2028-03-31
研究課題ステータス 交付 (2024年度)
配分額 *注記
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2027年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2026年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2025年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2024年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
キーワードトンボ / ホルモン / 体色形成
研究開始時の研究の概要

本研究課題では、ホルモンを介したトンボの体色形成メカニズムの分子基盤を徹底的に解明することを目指す。申請者らが確立した局所的RNAi法は、同一個体の左右で遺伝子発現を比較できるため、ホルモンシグナル伝達因子を含め、特定の調節遺伝子の下流を高精度に分析することが可能である。この系を用いて、脱皮ホルモン、幼若ホルモンおよび性分化シグナルが、体色や斑紋形成、成熟に伴う体色変化に与える影響を解析する。

研究実績の概要

トンボは、基本的に視覚で相手を認識するため、体色や斑紋に著しい多様性が見られる。申請者らは、トンボ成虫の体色変化メカニズムや、トンボが幼虫から成虫へ変態する際の分子メカニズムを研究してきた。その過程で、昆虫の脱皮・変態を制御するホルモンが、成虫の体色形成に密接に関与することを見出した。他の昆虫では、ホルモンの作用は全身に及ぶため、結果の解釈が複雑になることが多かったが、トンボは申請者らが確立した局所的RNAi法によって、表皮の一部でのみ遺伝子の影響を調べることが可能である。本研究課題では、申請者らが構築した機能解析系を活かして、ホルモンを介したトンボの体色形成メカニズムの分子基盤を徹底的に解明することを目指す。
2023年度は、幼若ホルモンおよび脱皮ホルモンのシグナル伝達に関する転写因子群に着目して、局所的RNAi法を用いて遺伝子の機能阻害を行い、機能阻害部位と正常部位の遺伝子発現を同じ個体で比較することで、ホルモンを介した体色形成に関わる遺伝子の解析を進めた。また、性分化に関わる遺伝子も同様に解析して、ホルモンと性分化との接点を探索した。並行して、トンボの亜終齢幼虫、終齢幼虫を中心におけるホルモン濃度の測定とホルモン生合成酵素の発現比較を進めた。さらに、トンボの視覚と紫外線反射メカニズムに関して、一般向けの書籍で発表するとともに、トンボ以外の昆虫の体色や変態に関わる遺伝子についても比較解析を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

ホルモンのシグナル伝達や性分化、体色に関わる遺伝子の探索および機能解析は順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

これまでに体色と関連がみられた遺伝子を多数同定することに成功したため、RNAiによる機能解析およびRNAi後のRNAseqによる発現比較解析によって、色素合成やパターン形成に関わる遺伝子の相互作用について解析を進めていきたい。

報告書

(1件)
  • 2023 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて 2024 2023 その他

すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 1件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち招待講演 2件) 図書 (1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] In memoriam Kiyoshi Inoue (29th March 1932 - 21st May 2023)2023

    • 著者名/発表者名
      Natsume Hidetaka、Sasamoto Akihiko、Futahashi Ryo
    • 雑誌名

      Odonatologica

      巻: 52 号: 3-4 ページ: 143-171

    • DOI

      10.60024/odon.v52i3-4.a1

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Butterfly wing color made of pigmented liquid2023

    • 著者名/発表者名
      Nishida Kenji、Adachi Haruhiko、Moriyama Minoru、Futahashi Ryo、Hanson Paul E.、Kondo Shigeru
    • 雑誌名

      Cell Reports

      巻: 42 号: 8 ページ: 112917-112917

    • DOI

      10.1016/j.celrep.2023.112917

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] 地味なヤゴが色鮮やかなトンボになるメカニズム2024

    • 著者名/発表者名
      二橋亮
    • 学会等名
      日本動物学会関東支部第76回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] 冬のトンボはどうしてる? 都心の水辺でだいそうさく!2024

    • 著者名/発表者名
      二橋亮
    • 学会等名
      井の頭自然文化園 身近な水辺保全講演&観察会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] コフキトンボの紫外線反射とメス多型2023

    • 著者名/発表者名
      二橋亮
    • 学会等名
      日本トンボ学会2023年大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会発表] トンボの性分化と 紫外線反射の分子機構2023

    • 著者名/発表者名
      二橋亮
    • 学会等名
      日本動物学会第94回大会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 四国・中国・近畿のトンボでわかる快適環境2023

    • 著者名/発表者名
      杉村 光俊、吉田 一夫、山本 哲央、大浜 祥治、二橋 亮
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      いかだ社
    • ISBN
      9784870515949
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [備考] 研究所個人Webページ

    • URL

      https://staff.aist.go.jp/ryo-futahashi/

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2023-04-18   更新日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi