研究課題
基盤研究(B)
ゲノム科学の発展により、系統の離れた種の相同遺伝子に同様の変異を蓄積し、同じ方向性の表現型進化を引き起こす平行進化現象が発見されてきた。本研究では、平行進化の分子基盤をテントウムシの斑紋進化の起源に迫ることで解明する。具体的には、ナミテントウの主要な4つの斑紋型の獲得進化の起源となった、斑紋制御遺伝子pannier内部で生じた4回の染色体逆位に着目する。独自の染色体操作技術を駆使して、新たな表現型が生じる機構を分子レベルで調査し、異なる系統で平行進化が生じる法則性を解明する。