研究課題
基盤研究(B)
台湾から日本への移住に伴い、アカショウジョウバエの低温耐性は向上した。この低温耐性は、低温順化によって可塑的に向上する。このような表現型可塑性は、自然選択による進化を阻害するのか促進するのか、長い間の議論がある。そこで本研究では、低温順化する場合としない場合について低温による人為選択を継代的に行い、低温順化の有無による集団ゲノムの変化の違いを調べ、可塑性が選択の効果を阻害するのか促進するのかを検証する。また、低温順化によるトランスクリプトーム変化を調べることによって低温順化関連遺伝子を同定し、人為選択がそれらの遺伝子の進化にどのように影響するのか明らかにする。