研究課題
基盤研究(B)
飛翔能力の退化は、昆虫全体で広く生じた収れん進化の代表例である。本研究では、種内に飛翔筋の有る個体と無い個体が存在するオオヒラタシデムシをモデルとし、甲虫目における飛翔筋退化の遺伝基盤を明らかにする。飛翔筋の有る個体と無い個体の間でゲノム及び遺伝子発現の比較を行い、飛翔筋退化の遺伝基盤を解明する。さらに、この結果をもとに他の種でも同様の解析を行って種間で比較し、遺伝基盤の共通性を検証する。これにより、甲虫目の多様な系統で生じた飛翔筋の退化は共通の遺伝基盤によってもたらされたのか、を明らかにする。