研究課題
基盤研究(B)
雌雄差を含む「性的二型」は種内の多様性の象徴であり、主に進化学の研究分野で研究がすすめられてきた。一方、多様な種からなる「生物群集」は生態学で、「性的二型」とは独立の生物多様性に関する重要課題とされてきた。申請者は研究を進める中、性的二型と生物群集が密接に繋がっていることを示してきた。その中で、多数の研究結果が「性的二型と群集の繋りが環境依存的」であることを示唆していることに気がついた。しかし、実際に「環境」がどのような影響を与えるのかは解明されていない。そこで、ヒサカキ属、中でもハマヒサカキを材料に花の雌雄差と、昆虫や微生物群集との繋がりに、環境が与える影響を解き明かす。