研究課題
基盤研究(B)
ヒトを含む霊長類の感覚系はトレードオフを含む複雑な進化を遂げたと考えられ、その相互関係の実態は明らかでない。嗅覚、味覚、色覚には巨大な多重遺伝子群であるGタンパク質共役受容体(GPCR)という共通の構造的基盤をもつ受容体が関わる。本課題では多様な分類群の霊長類に対し小断片解読型大規模並列DNA配列決定を前提に上記GPCR感覚遺伝子群をゲノムから濃縮単離することで、高深度・高精度な配列取得と種間・種内配列多様性解析を行う。これにより霊長類GPCR感覚遺伝子群の構成を明らかにし、これらの感覚の進化の全体像を検証する。