研究課題/領域番号 |
23K27256
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補助金の研究課題番号 |
23H02565 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分45050:自然人類学関連
小区分45060:応用人類学関連
合同審査対象区分:小区分45050:自然人類学関連、小区分45060:応用人類学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
森本 直記 京都大学, 理学研究科, 准教授 (70722966)
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研究分担者 |
森田 航 独立行政法人国立科学博物館, 人類研究部, 研究員 (20737358)
西村 剛 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 准教授 (80452308)
平崎 鋭矢 京都大学, ヒト行動進化研究センター, 准教授 (70252567)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2028-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2027年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2026年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2025年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2024年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2023年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 二足歩行 / 大脳化 / 骨格形態 / 人類進化 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトは大型化した脳と二足歩行のために狭隘化した骨盤を併せもつ。脳の大型化と骨盤の狭隘化の組み合わせは出産の障害となるため、両者は互いに二律背反の関係にあるとされる。ヒトでは難産を緩和するために、頭蓋骨と骨盤の形態が対応するよう進化したという仮説が近年提唱された。この「形態共変異」と呼ばれる仮説はこれまで種内レベルで検証されてきたが、本研究では、幅広い分類群をカバーする種を用いて種間レベルの形態共変異を三次元幾何学的形態測定の手法で解析する。これにより、ヒトに特異的と考えられている頭蓋骨と骨盤の形態を、霊長類がもつ共変異のパターンと比較する。
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研究実績の概要 |
本年度は、本研究の基礎データとして、ニホンザルを含む霊長類の骨盤のCTデータを収集した。また、既に所得済みの頭部・骨盤の三次元サーフェイスデータを処理し、形態解析に用いる下準備を行った。骨盤の性差に関する成果を論文としてまとめ、総合誌に発表した(Morimoto et al., 2023, PNAS, 120 (30), e2300714120.)。また、人類学関係では最大の国際学会であるアメリカ人類学会(AABA)にて発表を行い、さらに海外の研究者と交流し情報交換を行うとともに、今後の共同研究の可能性も含め議論を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
マイクロCTの導入により、形態データを効率よく収集するためのインフラは整った。これを含め、本研究の基礎となる形態データ収集は計画通り進んでいる。また、他の研究者との連携も取れており、共同研究として適切にデータをやりとりできる下地が整っている。
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今後の研究の推進方策 |
継続して基礎データとなる霊長類骨格のCTデータ収集を進める。類人猿の一部に関しては、共同研究の一環として海外の所蔵機関からデータを得る予定である。解剖学的特徴点により骨格形態を定量化し、統計解析を開始したい。
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