研究課題
基盤研究(B)
本研究は、自閉スペクトラム症(ASD)関連遺伝子PCDH10のプルキンエ細胞特異的欠損マウスにおいて、発達期小脳のプルキンエ細胞でみられる登上線維のシナプス刈り込みが異常になり、ASD様行動を示すことに着目し、このマウスの内側前頭前皮質(mPFC)のシナプス発達・神経活動を電気生理学的手法・カルシウムイメージングで調べ、どのような変容を引き起こすかを明らかにする。さらに、プルキンエ細胞特異的DREADD-hM3Dq発現マウスを新規に作製して、発達期のCNO投与によるGq活性が、発達期小脳のシナプス刈り込みの異常を誘発し、成体においてmPFCの変容およびASD様行動を引き起こすかを検証する。