研究課題
基盤研究(B)
ラットは行動の報酬が1試行おきに与えられる状況を容易に理解できる。この特性を利用し、報酬と無報酬が規則的(交互)な試行群(ブロック)と不規則的な試行群を繰り返すオペラント学習課題に関連して、大脳皮質(前頭前野・海馬)と大脳基底核(黒質緻密部・腹側被蓋野、腹側・背内側線条体)の神経細胞サブタイプが示す報酬予測や報酬予測誤差のスパイク活動を解析する。これらの報酬情報の実装様態から、1)試行単位での報酬予測(前試行の結果から現試行の報酬を予測する)、2)試行群単位での報酬予測の制御(報酬予測が可能か不能かの状況判断)の2階層の報酬予測機能の神経回路基盤を解明する。