研究課題
基盤研究(B)
細胞レベルでは加齢による皮膚の老化に伴って、ミトコンドリアのレドックス恒常性が低下し、遺伝子転写機構の変化・エピゲノムの乱れ・活性酸素種 (ROS) の過剰な産生が行われる。既存の生物活性化合物により、核やミトコンドリアによるROSを調節する複雑な遺伝子転写機構の分子成分を個別に標的とすることは可能である。しかし、複数の標的をオンデマンドで協調的に調節するプログラム可能な合成ツールは存在していない。本研究では、皮膚細胞の若返りに関与する複雑な核およびミトコンドリア遺伝子転写機構の協調的な調節を可能にするナノ粒子ベースの人工転写因子 (PRO-TF) を構築し、評価することを目標とする。