研究課題
基盤研究(B)
ヒトにおけるプリン体の最終代謝産物である尿酸は抗酸化物質としての機能を有し、パーキンソン病患者で血清尿酸値が低値を示すことが報告されている。そのため、脳内への尿酸補充による疾患改善を期待した臨床試験も行われているが、必ずしも良好な成績とはなっていない。一方で、疾患モデルマウスを用いた実験では、尿酸補充による疾患改善効果が複数報告されている。この乖離は尿酸が生成される代謝経路(プリン代謝)全体の動きをヒトとマウスで具に把握することで解釈できると考えられ、かつ、新たな治療法探索にも寄与することが期待される。そこで、本研究では、脳内におけるプリン代謝経路の挙動理解を試みる。