研究課題/領域番号 |
23K27340
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補助金の研究課題番号 |
23H02649 (2023)
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 (2024) 補助金 (2023) |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分47060:医療薬学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
米澤 淳 慶應義塾大学, 薬学部(芝共立), 教授 (90452341)
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研究分担者 |
中川 俊作 京都大学, 医学研究科, 准教授 (50721916)
大西 輝 京都大学, 医学研究科, 特定講師 (60634269)
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研究期間 (年度) |
2023-04-01 – 2027-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2024年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2026年度: 3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2025年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2024年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2023年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | 抗体医薬品 / バイオトランスフォーメーション / 質量分析 / 薬物体内動態 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、研究代表者らは一部の抗体医薬品が生体内において、糖鎖の変化、アミノ酸の脱アミド化、末端アミノ酸切断など生体内での構造変化(バイオトランスフォーメーション)を発見している。本研究では、抗体医薬品のバイオトランスフォーメーションの実態を解明し臨床的意義を明らかにすることを目的とする。関節リウマチ患者を対象としたKURAMAコホートを用い、研究代表者らにより確立された独自の測定技術を活用する。さらに、バイオトランスフォーメーションの臨床効果への影響について疫学専門家による臨床情報の解析も実施する。本研究により抗体医薬品の真の体内動態が明らかになり臨床効果の説明が可能となることが期待される。
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研究実績の概要 |
近年、研究代表者らは質量分析技術を用いた解析により、一部の抗体医薬品が生体内において、糖鎖の変化、アミノ酸の脱アミド化、末端アミノ酸切断など生体内での構造変化(バイオトランスフォーメーション)を発見している。本研究では、抗体医薬品のバイオトランスフォーメーションの実態を解明し、臨床的意義を明らかにすることを目的とする。関節リウマチ患者を対象としたKURAMAコホートを用い、研究代表者らにより確立された独自の測定技術を活用する。さらに、バイオトランスフォーメーションの臨床効果への影響について疫学専門家による臨床情報の解析も実施する。本研究により抗体医薬品の真の体内動態が明らかになり臨床効果の説明が可能となることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①KURAMAコホートのデータ取得(通年に渡り実施):京都大学医学部附属病院リウマチセンターでは、研究参加に同意の得られた関節リウマチ患者の診療データがすべてKURAMAコホートとして登録してる。本研究期間内においても、同意の得られたインフリキシマブ、アダリムマブ、トシリズマブ、エタネルセプト投与患者より血清の収集を継続している。 ②質量分析技術による一斉スクリーニング:インフリキシマブとベバシズマブについて、質量分析系を用いた抗体薬物Fab領域の各種モニタリングペプチドの一斉クリーニング系を確立した。薬物濃度測定用の特異的モニタリングペプチドに加えて、感度がやや低いが測定可能な他のモニタリングペプチドについて測定条件を設定した。 ③薬効低下抗体医薬品のスクリーニング:インフリキシマブとベバシズマブについて、抗体医薬品が標的とする抗原を固相したプレートを用いて、電気化学発光に基づく抗原結合評価法を確立した。収集した検体から抗原結合能と血中濃度に乖離のある検体の抽出を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、患者検体の収集を継続する。また、確立した分析系を用いて、検体と製剤を比較して、極端に差のあるモニタリングペプチドのスクリーニング解析を実施しバイオトランスフォーメーションを同定する。さらに、電気化学発光に基づく抗原結合評価法をもちいて、薬効低下に関連するバイオトランスフォーメーションの探索を行う。
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