研究課題
基盤研究(B)
従来素材と比較して、優れた有用機能を有する人工ナノ粒子が開発され、医療領域を含む多方面で実用化されている。一方で、生活環境中の人工ナノ粒子のハザードや動態の解析といった安全性評価は未だ不十分である。特に、化学物質に高感受性な脆弱世代に対する安全性評価が世界的に急務となっている。本研究では、「どのような物性を有する人工ナノ粒子が、妊娠の転帰に負の影響を及ぼすのか」を紐解く目的で、母胎と胎児をつなぐ胎盤に焦点をあて、人工ナノ粒子の血液胎盤関門透過性とその移行メカニズム、胎盤におけるハザードを追究する。