研究課題
基盤研究(B)
B細胞は、病原体が侵入すると抗体遺伝子組換えや体細胞突然変異といった抗体遺伝子改編によって抗体の病原体への特異性と親和性を向上さ せたのち、形質細胞に分化して抗体を産生し感染症の危機に対抗する。一連のB細胞の形質細胞分化は、転写因子BACH2とIRF4による遺伝子発現 制御によって調節されている。とりわけ重要なのが、BACH2による形質細胞分化抑制と、IRF4タンパク質蓄積に伴う形質細胞遺伝子の誘導であ る。本研究では、BACH2によるIRF4蓄積制御機構を解明し、形質細胞分化を誘導して抗体産生を促す戦略の提示を目指す。