研究課題
基盤研究(B)
これまで「無菌」と考えられていた臓器の中でも、実は腸から移行してきた細菌が潜んでおり、疾患の発症や炎症の増悪化に関わることが近年徐々に明らかとなっている。がんや全身的な栄養不全などの外的・内的要因によって腸内細菌が腸管腔から粘膜組織、リンパ節、肝臓などの組織・臓器へと移行したのちに棲息し病原性を発揮する。我々は、このような腸内細菌の組織内侵入を制御する新たな生体防御機構を近年報告しており、この生体防御機構の詳細な解析から、腸管の恒常性の維持や多臓器不全発症の原因究明を目指す。