研究課題
基盤研究(B)
我々は、マウスLy6C陽性単球の中に、これまで知られていた炎症性単球とは異なる機能を有する新規サブセットを同定し、制御性単球と命名した。この制御性単球は、組織傷害の修復期になると骨髄で増産され、傷害組織において炎症の収束と組織修復を担う細胞であることが明らかとなっている。さらに、我々は骨髄における制御性単球の分化経路を解析し、制御性単球の前駆細胞を同定した。これらの成果を踏まえて、本研究では、制御性単球の骨髄における分化機構、ならびに傷害組織における動態および形質獲得機構を分子レベルで明らかにすることで、同細胞による傷害組織の修復機構を解明することを目指す。